塗装(コーティング)について
ウレタン塗装
ウレタン塗装とは、プラスチック樹脂系のウレタン樹脂で家具の表面をコーティングする塗装方法です。
表面は固くコーティングされますので素材自体に割れや反りを抑制させることもでき、キズが付きにくくなります。
ウレタン樹脂でコーティングを行うため、オイル塗装に比べて光沢が生まれ、しっとり感のある綺麗な仕上がりになります。また表面の艶をなくした「つや消しウレタン塗装」もあります。
ウレタン塗装の場合は、オイル塗装の場合に使用しなかった白太の部分も着色をしてからウレタン塗装に仕上げることが出来る為、材料を無駄なく使用できるのも特徴です。
ウレタン塗装のデメリット
表面をプラスチック樹脂でコーティングしているため、熱い鍋などを置くと白い膜のような跡が付いてしまいます。これは、鍋敷きやテーブルマットを敷くことで予防できます。
また、テーブルの傷やへこみは、オイル塗装のように自分で修理することができない為、専門の工場に依頼する必要があります。
毎日の水拭きで塗装自体も20年程かけてゆっくり塗膜が取れていきます。その場合も工場での再塗装が必要になり、再塗装代金が発生します。
オイル塗装
オイル塗装とは、天然植物由来のオイルを主原料とした塗料で 家具に染み込ませて表面を仕上げた塗装です。化学塗料を一切使用していない体に優しい塗装と言えます。
オイル塗装で仕上げれらる家具のほとんどは木を輪切りにした時に見られる外周部の白い部分(白太)を使用しません。白太の部分は素材が軟らかい為、耐久性が落ちるからです。厳選された素材の塗装に向いています。
オイル塗装のデメリット
オイル塗装のテーブルは表面がコーティングされていないため、部屋の湿度により割れやヒビが入ったり、変形することがあります。しかし、ウレタン塗装のテーブルと違い、ご家庭で修繕することが可能です。
また、テーブルの上を水拭きすると表面のオイルも一緒に剥がれてしまうため、乾拭きが基本となります。(毎日水拭きをする場合は、週に一度ほどオイルを塗っていただければ大丈夫です)
揚げ物や、油分のある菓子や、魚の焦げなどの炭に弱く、着いたシミは取り難くなります。
撥水セラミック塗装
木の繊維奥深くまで入っていく超浸透性、水分をシャットアウトしながらも呼吸性を確保、セラミック特有の分子の安定性・耐久性・防汚性・抗菌性、表面に塗膜を形成しない木肌を生かす仕上がり感、一液性で素人でも簡単にむらなく仕上がる簡易性を持つ塗料です。
撥水セラミック塗装のデメリット
価格が他の塗料と比べ少し高いこと。
おおよそですが、1Lのウレタン塗料やオイル塗料と比べると、2~8倍の値段です。